さぁ、出発
ご案内する山は、栃木県西部の山奥、前日光林業地帯に広がる日光材の産地です。
山間の道をひたすら進むと、廻り一面が緑で覆われた絶景が広がっていきます。
澄んだ空気と美しい川に育まれた「樹」がそこにあります。
進んでも進んでも民家がない…。
ちょっと不安になりながら、四方を自然に囲まれた山間の美しい景色の中を進むと、小さな集落が見えてきます。
山に行こう!は、我が家に使用する建築木材の一部を、実際に山に行って自分で選んで、自分で伐採する体験事業です。
我が家に使う木材の産地を知り、育てた人と出会い、製材加工までも見学することができます。これ以上ない安心と、我が家への愛着をより深めてくれるでしょう。
日常では体験できない特別な経験をしてみませんか?
早朝
ご案内する山は、栃木県西部の山奥、前日光林業地帯に広がる日光材の産地です。
山間の道をひたすら進むと、廻り一面が緑で覆われた絶景が広がっていきます。
澄んだ空気と美しい川に育まれた「樹」がそこにあります。
進んでも進んでも民家がない…。
ちょっと不安になりながら、四方を自然に囲まれた山間の美しい景色の中を進むと、小さな集落が見えてきます。
10:00
山に着いたら、少しだけ、山の話をしましょう。
山の働き、木の役目、自然環境について。
沢山お話ししたいことはありますが少しだけ。
それでは、本日の木の伐採手順について…。
ご理解していただいたところで、ヘルメット持って。
軍手持って。長靴持って。
虫除けも必要かな?さて準備はOK?
建主さまに特別な準備は必要ありません。
長袖長ズボン、そして長靴と手袋。ご持参いただくのはそれだけ。当日は林業家・材木屋がご一緒させていただきます。家の設計図などをもとに、伐採の注意事項などをご説明します。
10:30
みなさまをお迎えするのは「森林認証」の山林です。
森林認証を取得した山林は適切に管理された「持続可能」な森林です。
11:00
まずは、見渡す限りの「樹」の中から、用途に適した木を選びます。
一軒の家に使用する木の数は、家の大きさによって様々ですが、大型トラック3~4台分、数百本もの原木丸太を必要とします。今日この日に必要な全ての木を選んで伐る事はできないので、「山に行こう!」では、大黒柱や化粧桁など、家の中心になる部材を狙って1本の木を選びます。その1本の立木からは4~5本の部材を製材することができます。
太さも高さも全部違う。良し悪しだってある。
狙うのは太すぎず細すぎず丁度良い木。
もう100組を超える皆さまをお迎えしましたが、山に入った瞬間に「あの木が私を呼んでいるw」と言って即決されたのは1人だけ。
普通は必ず悩まれます。それはそうでしょう。見渡す限り木だし、良し悪しもわからないし選んだこともない。わたしたちがしっかりとアドバイスさせていただきますので、これが一番適しているって木を、一緒に選びましょう。
11:30
適寸な木を選んだら、自然の恵みに感謝します。
60年も70年も80年も、100年以上も、この場所にしっかりと根を張り、雨の日も風の日もずっとずっと頑張って生きてきた木を伐採します。お酒とお塩と鰹節。手を合わせて…。
12:00
さあ伐採の開始です。
使うどころか、ほとんどの人はチェーンソーに触れたこともない人ばかり。
まずはチェーンソーの握り方からはじまって…エンジンかけて。
ご自身で伐採するのがこの「山に行こう!」の醍醐味です。
刃物の扱いはとても難しいので、職人さんがサポートについて伐採に取り掛かります。
確認よし。
装備よし。
伐倒方向よし。
さぁ伐るぞ!
チョークで線書きましたので、
これに沿って伐りますよ~。
ちょっと待って!曲がってる!
ちょっとずれてますよ~。
ストップストップ!シャッターチャンス!!
なんて感じで時間を掛けてゆっくり慎重に鋸を入れていきます。
12:30
「ド、ドーン!!!」うなるような地響きと共に、空からは葉が舞い落ちてきます。
木の命を最も感じる瞬間です。
伐り口からは水が滲み、空には今までなかった空間ができます。
木を使うことは、森の恵みをいただくことであり一つの命をいただくことでもある。
そんな、山でしか実感する事のできない「経験」が愛着に繋がるのだと思います。
※写真を動かして、たくさんの「経験」の瞬間をご覧ください。
後日
製材も見に来ませんか?
山で伐採された木は、数日中に田村材木店の土場に運び込みます。
必要な時期・納期に合わせて製材を開始しますが、それまでの間であれば、ご来社に合わせて「自分で伐採した木」を製材いたします。
普段では目にすることのない製材の工程や、製品の管理、木材の乾燥など、伐った木が製品になるまでを見学しに来てください。
毎年5月
伐った木の枝をお持ち帰りただいています。
家の庭やベランダのプランターで、挿し木をして苗木として育ててください。
年に1度、植樹祭を開催します。
その時にもう一度山に足を運んでください。
もし宜しければ、その苗木を山に返していただけませんか?
年に1度位はまた山に来て、苗の周りに生えた雑草を刈ってください。
すぐそばに、看板を立てましょう。
孫の代に「おじいちゃん」が植えた木を使ってまた家が造れるように…。
そんな、夢のある家造りを応援します。
伐採体験は、ご案内する山から産出された木で「家をつくる」ことが前提になります。建築様式や使用する部材により伐採する工程も変わってきます。まずは建築をご検討されている建築業者さまに「伐採体験について」ご相談いただくか、弊社までお気軽にお問い合わせください。
わたしたちの行う「山に行こう!」ネットワーク事業が、2009年4月 「平成20年度林野庁補助事業 住宅分野への地域材供給支援事業 顔の見える木材での家づくり普及支援事業」『顔の見える木材での家づくりグループ30選』 に選定されました。
今後も更に内容を充実し、建主さまに一生涯の思い出と感動を添えて、顔の見える木材を提供してまいります。
メディア掲載
2003年からはじめたこの取り組みも、現在では100組を超え、植えた苗木は少し大きくなりました。