栃木県日光市の面積の86%は森林です。豊かな森は良質な木を育み、材積比率では9齢級(45年生)以上が87%を占めるようになりました。齢級と共に木の直径も大きく太くなり、今まさに日光の木は活用する時期を迎えています。田村材木店では販売における使用用途が最も多い「棚板」用から、この製材品を「棚板材」と呼称しておりますが、厚み30ミリ、21ミリ、の2種類のスギ板は、棚板はもちろんのこと、様々な用途で利用できる面材となっています。
1820×30×300 / 1820×21×300 (長さ×厚み×巾 ㎜ ※ラフ材寸法)
1820×30×300 / 1820×21×300 (長さ×厚み×巾 ㎜ ※ラフ材寸法)
商品名 | 棚板材・スギ幅広板 |
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樹種 | スギ |
産地 | 日光地区 |
寸法 | 1820×21×300・1820×30×300 ※ラフ材寸法 |
等級 | 節有・無節上小込み(辺材・心材・赤白黒込み) |
表面仕上 | ラフ・プレーナー仕上 |
塗装 | 無塗装 |
加工形状 | |
木口加工 | 加工無し・ジャストカット |
乾燥方法 | 人工乾燥(蒸気式低温) |
納期 | 通常:1週間程度 |
備考 |
製品名 | 棚板材・スギ幅広板 | 棚板材・スギ幅広板 | 棚板材・スギ幅広板 | |
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樹種 | スギ | スギ | スギ | |
等級 | 特等 | 役物 | 特等 | |
乾燥 | KD | KD | KD | |
長さ×厚み×巾(mm) | 1820×30×300 | 1820×30×300 | 1820×21×300 | |
単価 | ¥2,700(税別) | ¥5,400(税別) | ¥1,890(税別) | |
加工費 | 4面プレーナー | +¥1,500 | +¥1,500 | +¥1,500 |
ジャストカット | +¥200 | +¥200 | +¥200 |
1)木口状態について:ジャストカットのご依頼がない場合は、切りっ放しの状態での納品となります。その際は長さ2m前後になります。
2)通常品はラフ(鋸挽仕上)になります。プレーナー仕上げをご希望の場合は、厚み-5ミリ程度、巾-5ミリ程度小さく仕上がります。
3)21㎜厚は、特等(節有)のみになります。
この棚板材は、大工さんが仕上げ加工することを前提とした、プロ向けの製材品として生産しています。製材時の寸法は「31×320×2000」で製材しており、その後桟積みをして、人工乾燥と天然乾燥を経てラフ(荒材)の状態で在庫保管している製材品になりますので、出荷時にはその寸法も乾燥を経て収縮し、特に巾はばらつきが大きく「300~310」で10ミリ前後の差が生じます。
通常は、このラフ(荒材)にて出荷をしますが、ご要望に応じて4面仕上加工も承っております。仕上げの方法は特段ご指定がなければ、プレーナー仕上げになりますが、サンダー仕上等にも対応いたしますのでご相談ください。
この棚板材は、30ミリ同様、大工さんが仕上げ加工することを前提とした、プロ向けの製材品として生産しています。製材時の寸法は「22×320×2000」で製材しており、その後桟積みをして、人工乾燥と天然乾燥を経てラフ(荒材)の状態で在庫保管している製材品になりますので、出荷時にはその寸法も乾燥を経て収縮し、特に巾はばらつきが大きく「300~310」で10ミリ前後の差が生じます。
通常は、このラフ(荒材)にて出荷をしますが、ご要望に応じて4面仕上加工も承っております。仕上げの方法は特段ご指定がなければ、プレーナー仕上げになりますが、サンダー仕上等にも対応いたしますのでご相談ください。
21ミリ棚板材は特等のみですが、30ミリ棚板には特等と役物の2種類の等級があります。通常の造作材の場合は、節と色、木目を考慮して役物としますが、棚板材の場合は節の有る無し大小だけで判断し、色については考慮しませんので、役物でも辺材・心材(赤・黒)が含まれます。
棚板材における特等の分類は、「役物にならないもの」が主たる基準になります。節は極端な大節及び大きな抜節は除くようにしておりますが、基本的には「節」の大小・多い少ない・生節死節などは考慮していません。部位においても辺材・心材・源平の挽分はしておりませんので、赤白黒が混在することになります。また、役物にも共通しますが、木材自体に乾燥する際に桟積みした跡「ステッカーマーク」がはいっています。削っても取りきれない場合がありますが、施工後数ヵ月で自然に薄くなり消えていく場合がほとんどです。
棚板材における役物の分類は、節の無いもの「無節(むぶし)」と、小指の先ほどの小さな節があるもの「上小節(じょうこぶし)」であることが選別の基準となっています。そのため、杢目においては中杢だけではなく根杢が入ることもあり、部位は辺材と心材が混在する場合があります。心材においては黒が入ることもありますので、見出しのカウンター板・天板にする場合や、壁面材として使用する場合などは、色と杢目を考慮していないことをご理解の上ご注文いただけますようお願いいたします。
棚板材は内装用造作材として使用することを前提に生産しておりますので、しっかりとした乾燥を行うように心がけております。板巾が300を超えると、製材時からの収縮りつも大きく、20ミリ以上程収縮する場合もあります。特に棚板として使用する場合は収縮ももちろんですが変形も考慮する必要があり、天然乾燥のみでは含水率を意図した水分以下まで落とすことが難しいため、より自然乾燥に近い「蒸気式低温乾燥」で含水率を10%程度まで落としたのちに、天然乾燥施設内にて養生乾燥を行い出荷となります。